雑記
2022.01.04

新年の目標を立てる

2022年1回目のコラムです。

まだ会社勤めをしていた頃、上司が毎年家族と新年の目標を立てるという話をしていました。2歳になる娘の今年の目標はおむつがとれること、と。もちろんお嬢ちゃんが自分で立てた目標ではないんでしょうが、2歳児が真面目に目標を考えている姿が思い浮かんでとても微笑ましい気持ちになったものです。

私はあまり目標を掲げて頑張るタイプではありませんが、この上司の話が新年になるといつも思い出されて、7年前から新年の目標を立ててノートに書くようになりました。目標といっても真面目な仕事のことばかりではなくて、毎月1本映画を観ようとか、どこに旅行に行こうとか、あれを買いたいとか、毎朝ヨガをしようとか、考えていて楽しくなる計画もたくさん立てます。そして年末になると、これはできた、これはできなかった、と振り返りながら、その年にあった出来事、例えばどこに旅行に行ったとか、何かの資格がとれたとか、友達に赤ちゃんが生まれたとか、嬉しかったことを思い出してノートに書き加えていきます。なんとなく手元にあったB6のリングノートに書き始めたのも7年経つと結構なページ数になって、あそこに行ったのは2017年だったかーなどと思い出すのに便利なノートに育ってきました。

2015年のページを見ると目標に「日記をつける」と書いてありますが、実際には何回か挫折して、2019年から初めて続けられるようになりました。使っているのはほぼ日5年手帳です。見開きページの左面が横に五等分されていて、例えば2022年から2026年の同じ日の記録を1ページに記載できるようになっています。なので、日記を書きながら去年や一昨年の同じ日に何があったのか読む楽しみもあるわけです。また、右面にはお土産で頂いた美味しいものの記録や気に入ったレシピのメモなどを書いていて、あーあれまた作ろうと思ったりもします。

目標を書くノートも5年手帳も基本的に振り返って読むことが前提なので、未来の自分が思い出して楽しくなることだけを書くようにしています。50歳を過ぎると楽しかった思い出もすっかり忘れていたりしますが、記録をしておくことで何度も反芻して楽しむことができてお得に感じます。

 

話は変わりますが、不眠の方のお話を伺っていると「翌日の仕事のことを考えていると寝られなくなる」ということをよく聞きます。細かい仕事の段取りを考えているとどんどん頭が冴えてくると。これはきっちり仕事をされる真面目な方に多い傾向がありますが、良眠のためにはぜひ避けたい習慣です。寝る前や夜中に目を覚ましてしまった時などには、昔の楽しかった思い出にひたるか、まだ予定にすらなっていない未来の楽しい計画について考えるのがおすすめです。私の最近お気に入りの思い出は高校生の頃、友達と桜が満開の古城公園を歩いていた明るい土曜日の午後のことです。なんでもない春の日のことなのですが、思い出すととても幸せな気持ちになってよく寝られます。年賀状の季節だから、こんなことを急に思い出すのでしょうかね。

もし何もやる気がしない午後などがあれば、寝られない時にする考え事リストをぼんやり考えてみましょう。楽しい記憶を呼び覚ませないくらい疲れていたら、自分のことでなくても構いません。大リーグ大谷翔平選手のMVP受賞とか、反田恭平さんのショパンコンクール2位入賞とか、天才の活躍に乗っかって我が事のように嬉しくなってもいい。そして、できたら10個くらいノートに書き出してみてください。書くだけでも楽しいですが、きっと寝られない夜にあなたを助けてくれます。

そんなわけで今年もいい思い出を作るべく、私はまたいくつか目標を立てました。

コラムは月に2回は更新します。今年もお付き合いのほどよろしくお願いします